週末は市民ギャラリーあざみ野で行われた一般社団法人 ケンの家主催の写真展『老犬たちの涙』と『浅田美代子さんと犬について語るトークイベント』へ行ってきました。
ケンの家は精力的にわんこの保護活動をされている団体さんです。
正直最初は、家も近いし会費も安いし(なんと500円)、美代ちゃんのお話聞いてみたいから行ってみよー!という軽い気持ちで行ったのですが、最終的には本当に沢山のことを深く考えさせられました。
次やるときは絶対もっと会費取ってくださいと懇願したくなるような有意義なイベントでした。
辛い場面もありましたが、学ぶことがとても多かったです。
写真展はカメラ撮影もOKだったので写真も撮ってきました。
今わんこと暮らしている方、これからわんこと暮らすことを考えている方に是非見てもらいたいです。
老犬たちの涙は何を語る
写真家の児玉小枝さんによる作品の写真展です。
行政施設に収容された老犬は新たな飼い主さんが見つかる可能性も低く、真っ先に”殺処分対象”となってしまいます。
そんな殺処分対象となった老犬たちを撮影した写真の展示。
見るだけで本当に心が痛みましたが、改めて気を引き締めてわんこと向き合うきっかけになりました。
悲しい行政施設の様子。
その中でも老犬にフォーカスすることによって、命の重さと人間の軽薄さを感じさせられました。
この12歳のラブラドールレトリバーは高齢の飼い主さんに飼われていました。
しかしその飼い主さんが重度の認知症となり緊急入院。
散乱した部屋にはガリガリに痩せた衰弱したこの子が残されていたそうです。
こちらの柴犬は15歳。
高齢の飼い主さんが老人ホームに入る事となり、行政施設に持ち込まれました。
このポメラニアンは「この子の最期を看取るのが辛いから」と言う理由で飼育放棄されました。
それが本当の理由なのかはわかりませんが、この写真を見た時あまりに身勝手すぎるその理由とこのわんこの表情に涙が止まりませんでした。
この15歳の黒柴は”会社の犬”として飼われていました。
しかし会社が閉鎖するからと言う理由で行政施設に持ち込まれました。
迷子の犬を収容している様子。
本当に迷子になってしまった犬もいますが、多くの老犬は飼い主が置き去りにしたり捨てたりしています。
こうした捕獲犬の約65%は”所有者不明”のまま殺処分されています。
こうした老犬たちを救うために、増やさないために
私たちにできる14のこと
- 終生飼育の覚悟
- 介護サポーターを見つける
- 困ったときは早めに相談
- 犬のための貯蓄
- 犬の健康管理
- 正しいしつけ
- 鑑札と注射済票、迷子札をつける
- 行方不明になったら、すぐに捜索
- 犬の老化現象や、老犬がかかりやすい病気、介護やサポートについて学ぶ
- 老犬の気持ちを理解する
- 万が一の時、犬を託す人を決めておく
- 老犬を救うボランティア活動に参加する
- 保護された老犬を家族に迎える
- 共生社会の実現
「自分より先に亡くなる子どもを家族に迎える覚悟で、この子と暮らし始めました」
児玉さんが取材でお会いした家族の方が言った言葉だそうです。
犬を迎えると言うのは本当にそういうことで、覚悟が必要です。
当たり前のことですが、終生飼育する事を大前提でお迎えしなければいけませんよね。
またこうした行政施設に持ち込まれる犬は高齢者の方に飼われていたというケースが多いよう。
わんこを飼っている高齢の方がいたら周りが上手にサポートしてあげるというのも大切ですね。
何よりもこうした悲しい思いをするわんこが1匹でも減ることを願います。
みんなに幸せな最期を迎えてほしい…
浅田美代子さんが行っている保護犬活動とは
俳優浅田美代子さんはご自身も保護犬をお迎えしたり、犬のレスキュー活動を行ったりと動物愛護活動に力を注いでおられます。
今回は今まで保護したわんちゃんの話を始め、パピーミル、多頭飼育崩壊など様々な問題についても話をしてくれました。
スライドではショッキングな写真も多かったですが、改めて現実を突きつけられ「これはどうにかして変えなければ」と思い微力ながら今このブログを書いています。
中でも飼育放棄をしている飼い主さんにわんこを譲渡してもらうために、何度も自宅へ赴き交渉したというお話は印象に残っています。
そのわんちゃんは最終的に無事浅田さんに家族としてお迎えされ、最期まで幸せに暮らしたそう。
浅田さんの犬への思いはとても熱く、本当に熱心に活動に取り組んでいるのが分かりました。
保護されたわんこのビフォーアフターの写真を沢山見ましたが、本当にみんな可愛くなるんです。
見た目だけではなく、表情も全く変わって穏やかに暮らしています。
トークイベントに参加して思ったこと
正直なことを言うと、私は浅田さんのように悪徳ブリーダーの元へ行き直接交渉したり悲惨な状態のパピーミルを訪問してワンコをレスキューするなんて勇気や行動力は現時点ではありません。
しかしそれに本気で取り組んでいる浅田さんやケンの家の代表さんを目の前で見て、本当に心が強いと思ったしとても尊敬しました。
今回そういう活動が自分もできるかと考えた時今の私には難しいと感じ、自分は真の犬好きではないのかもしれないとさえ思いました。
でも「好き」や「出来ること」にグラデーションがあるのは当たり前のこと。
「私には無理だ…」ではなく、私も私なりに、一人の犬好きとして出来ることをやろうと思います。
まずは今一緒にいるわんこを心から愛して大切にし、終生飼育を絶対にする。
そして実際にこういった事悲しいことが起きているということ、また犬のために活動している団体さんがいるということを皆さんに伝える事に力を使います。
出来ることから少しずつ、みんなの意識が変わっていけば変わることがあるはずです。
ケンの家のホームページには、
- 支援の方法
- 里親募集
- ボランティア募集
- 現在保護されているわんこの様子
など色々な情報が載っています。
私もこのHPにあったスキルボランティアというボランティア活動がしたいと思ったので、申し込みしてみようと思いました。
スキルボランティアとは「ボランティアに参加したいのだけれど、シェルターでの活動は物理的に難しい」という方に、ご自身の空き時間を利用して、自宅などでご協力いただくものです。
過去にライター、グラフィックデザイナー、広告関係者の方にご協力いただきました。頻度は多くありませんが、一時預かりや自動車での運搬なども発生することがございます。どのようなことでも構いません。「このくらいの時間で」「こういうことならできるんだけど」ということがあれば、ぜひ、お申し出ください!
ケンの家HPより
我が家の場合は車がなくおあげをあまりお留守番させたくないので、ボランティアに行くことが少し難しいのですが、こういったことなら協力可能です。
直接ボランティアは行けないけど何かしたい!という方は是非こちらもチェックしてみてください。
また売上の全額が保護されたわんこのための支援金として使用されるオンラインショップもあるので、こちらも要チェックです。
可愛いパラコードの首輪やアクセサリーが販売されていますよ。
こうしたさまざまな活動をしているケンの家、是非みんなで応援しましょう!
小さなことでも少しずつ行動する事が大切です。
一匹でも幸せな最期を迎えるわんこが増えるよう、皆で社会を良くしたいですね。
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